MacのGoogle日本語入力で変換候補ポップアップが左下とか左上など隅っこに表示される
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プロセスを再起動すれば直る。
この記事ではMacのGoogle日本語入力で変換候補ポップアップがおかしくなったので調査して解決方法をまとめたものです。
なお解決にはシェルコマンドをいくつか叩くのでターミナル.appなどターミナルアプリが必要です。
MacでGoogle日本語入力がおかしくなる
正常稼働してるGoogle日本語入力は、次の画像のようにタイプしてる文字の近くに変換候補が並んだポップアップが表示される。 これがおかしくなると、ポップアップの位置が画面の四隅に固定されてしまう現象が発生する。
正常時
正常時は、タイプしてる文字の近くに表示される。
異常時
問題がおきると、これが隅っこで表示される。
分かってること
- 自分が立ち上げているアプリケーションを全て終了しても解決しない
- 再起動すると解決する
仮説
プロセス再起動で解決するのでは?
Macのプロセス一覧でGoogle日本語入力を探す
Macでプロセス一覧を見るにはps
コマンドを使う。
ターミナルでps aux | grep GoogleJapaneseInput
を実行
このときGoogle Chromeは閉じておく
$ ps x | grep GoogleJapaneseInput
879 ?? S 1:23.75 /Library/Input Methods/GoogleJapaneseInput.app/Contents/MacOS/GoogleJapaneseInput
1213 ?? S 1:40.55 /Library/Input Methods/GoogleJapaneseInput.app/Contents/Resources/GoogleJapaneseInputRenderer.app/Contents/MacOS/GoogleJapaneseInputRenderer
2059 ?? S 1:15.08 /Library/Input Methods/GoogleJapaneseInput.app/Contents/Resources/GoogleJapaneseInputConverter.app/Contents/MacOS/GoogleJapaneseInputConverter
99614 s001 S+ 0:00.00 grep GoogleJapaneseInput
GoogleJapaneseInput
, GoogleJapaneseInputRenderer
, GoogleJapaneseInputConverter
のプロセスがヒットする。
(最後のプロセスはgrepプロセスなので無関係)
おそらく名前からしてこうだろう。
GoogleJapaneseInput
: 設定全般 or 統括GoogleJapaneseInputRenderer
: 描画関係GoogleJapaneseInputConverter
: 変換関係
変換自体はうまく動いているので、おかしいのは変換以外の2つだと思われる。
もっとも怪しいのは描画を司っているであろうGoogleJapaneseInputRenderer
だと予想。
Macのプロセスをkillコマンドで終了させる
Macでプロセスを終了させるにはkill
コマンドを使う。
kill
コマンドにプロセスIDを渡すとIDに紐づくプロセスにシグナルが送信され終了する。
GoogleJapaneseInputRendererプロセスのプロセスIDを探す
ps
コマンドの結果は表形式でプロセスが並ぶ。
1つ目のカラムはプロセスIDを表す。
先程の表でGoogleJapaneseInputRenderer
のプロセスIDは1213
になる。
なおこのプロセスIDはいつもこの値ではないので注意。
killコマンドでGoogleJapaneseInputRendererを終了させる
GoogleJapaneseInputRenderer
のプロセスIDが分かったので最終的には、
$ kill 1213
をターミナル上で実行すればGoogleJapaneseInputRenderer
が終了する。
MacのGoogle日本語入力が直った
仮説と予想は的中し、GoogleJapaneseInputRenderer
プロセスを終了し、再度テキストエディで文字入力したらGoogleJapaneseInputRenderer
が立ち上がり変換候補ポップアップが文字の近くに戻ってきた。