【初心者向け】UITableViewCellの高さを可変にする
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次のUITableViewDelegate
のメソッドを使うことでセル毎やセクション毎の高さ設定ができますが、まず大抵のケースでは使いません。
なぜならUITableView.rowHeight
に UITableView.automaticDimension
を渡し、各セルをAuto-Layoutが効くような実装にすれば
自動でセルの高さを計算してくれるためです。
あるとすればセルごとの推測値estimated
の値を返す。または状態によって一部セルを非表示にするために高さを0.0にしたいときでしょうか。
今回はAutoLayoutで可変に対応したセルの実装方法についてまとめてます。
- セルの高さを返す:
func tableView(_:heightForRowAt:) -> CGFloat
- セクションヘッダーの高さを返す:
func tableView(_:heightForHeaderInSection:) -> CGFloat
- セクションフッターの高さを返す:
func tableView(_:heightForFooterInSection:) -> CGFloat
- セルの推定高さを返す:
func tableView(_:estimatedHeightForRowAt:) -> CGFloat
- セクションヘッダーの推定高さを返す:
func tableView(_:estimatedHeightForHeaderInSection:) -> CGFloat
- セクションフッターの推定高さを返す:
func tableView(_:estimatedHeightForFooterInSection:) -> CGFloat
前提
UITableViewCell内のレイアウトは縦軸が全てAutoLayoutが聞いている必要があります。
AutoLayoutが効いていることで自動計算ができるためです。
次のセルのように縦軸が制約で繋がっている必要があります。
- UILabelとセル上部は8で固定
- UILabelの高さはLinesを0にして行数制限を解除(つまり可変)
- UILabelとセル下部は8で固定
UILabel1つだとわかりにくいのでUIButtonを置いた場合はこうなります。
このとき UIButton の Heightは20で固定してます。
セルの縦軸が全て制約で結びついています。
セルを用意する
今回はテキストの長さが可変するセルを用意し、テキストが長くなってもセルの外にはみ出さず、セルも長くなるようにします。
実装する
実は実装といってもただのテーブル表示とほとんど変わりありません。
class ViewController: UIViewController {
@IBOutlet private weak var tableView: UITableView!
let text = """
どんどん文字列が増えればセルの高さが長くなる。
"""
override func viewDidLoad() {
super.viewDidLoad()
tableView.dataSource = self
}
}
extension ViewController: UITableViewDataSource {
func tableView(_ tableView: UITableView, numberOfRowsInSection section: Int) -> Int {
return 400
}
func tableView(_ tableView: UITableView, cellForRowAt indexPath: IndexPath) -> UITableViewCell {
let cell = tableView.dequeueReusableCell(withIdentifier: "TableCell", for: indexPath)
if let c = cell as? TableCell {
let comment = String.init(repeating: text, count: indexPath.row + 1)
c.setup(comment: comment)
}
return cell
}
}
class TableCell: UITableViewCell {
@IBOutlet private weak var commentLabel: UILabel!
func setup(comment: String) {
commentLabel.text = comment
}
}
以前のXcodeバージョンであれば
tableView.rowHeight = UITableView.automaticDimension
のようにautomaticDimension
をセットする必要がありましたが、今はデフォルトなので設定不要です。
また高さ自動計算のパフォーマンスにおいては
tableView.estimatedRowHeight = 81
のようにestimatedRowHeight
で想定値が入っているといいですが、なくても動きます。
もしUITableViewの使い方が分からなければこちらの記事をどうぞ。
まとめ
めちゃくちゃ簡単な設定だけで実装できましたが、セルの可変は恐ろしいほど使われます。
AutoLayoutによる制約で縦軸が繋がっていることが重要です。
これによりシステムは高さ幅の自動計算ができるようになります。